2010.09.19 【不動山】報告
実施日:平成22年9月19日(日)天候 晴れ(猛暑日)
リーダー:佐野 俊一郎 報告者
協力者:平山 亨 佐々木純子 佐々木昭治
参加リーダー:辰巳哲夫
参加者:14名 (男性5名 女性9名)
コース:秩父鉄道野上駅→洞昌院(苔不動)→奥之院直下標高440㍍地点杉林伐採、木材が放置され登攀不可能につき引き返す→380㍍地点昼食林道287号道路遍照寺クズの寺→秩父鉄道野上駅15:13
【長瀞秋の七草寺めぐり(野上駅下車) 萩・洞昌院 葛・遍照寺 女郎花・真性寺 藤袴・法善寺 桔梗・多宝寺 (樋口駅下車) 尾花・道光寺 (長瀞駅下車) 撫子・不動寺】
苔不動尊
この不動山こそ山号であると同時に、奥の院である「苔不動尊」の聖地でもある。
不動山は寺の背後にあり、頂上に岩塊のそそり立つ険阻な山である。
秩父青石の石材が採掘される山でもあり、関東一円に分布する板碑の原材として用いられた。
寺の背後へ抜けて沢に沿って登ると、不動の下岩からは360段の青石積の石段が奥の院へと続いているはずであった。
洞昌院に引き返し、参道の無くなっていることを伝えると。伐採された山は、元洞昌院のものであった。
明治維新後に成立した新政府が発した太政官布告により「神仏分離令」(廃仏毀釈)令で寺から檀家の名義になってしまい、勝手に伐採はされ、参道は荒れ放題になってしまった。
私が今年2月28日に下見したときは、荒れてはいたけれど、参道らしき面影はあった。
伐採地を無理して登っても、急登でくずれた石段は危険が伴うので、残念ながら、直下から引き返す。
奥の院付近は大規模な青石採掘遺跡である。最後の写真に見る付近の寺の板碑、蘇東坡はこの青石が用いられている。