2010.10.8~11 【遷都祭の奈良】 報告
平城遷都1300年祭と西ノ京・斑鳩を歩く
実施日:平成22年10月8日(金)~11日(祝)
リーダー:佐野 俊一郎
協力者: 佐々木純子
参加者:15名 (男性3名 女性12名)
8日(金)東京駅八重洲口 22:50発JRバス青春ドリーム号に乗車
9日(天気雨)JR奈良駅7:00着=市内循環バス破石バス停→宿、 まがたまの家8:30着 荷物を預けて出発。まがたまの家9:30→鷺池→荒池→一之鳥居→猿沢池→近鉄奈良駅前
天皇、皇后両陛下を路上にてお迎え10:30=近鉄大和西大寺駅→西大寺参詣
佐保路 。東大寺転害門から西に延びる一条道りをたどり、西大寺までを結んだエリア。法華寺から東を佐保路。西を佐紀路という。広大な平城宮跡法華寺や西大寺、秋篠寺など歴史ある名刹、古墳群、天皇陵などが点在。古都の風情を今に伝える地域で、散策にピッタリ。(るるぶ)
西大寺 女帝の称徳天皇が、天平神護元年(765)創建。寺号は、女帝が父の聖武天皇が建立した東大寺に匹敵する大寺を建立したいとの願いによるという。広大な寺域を誇ったが。平安時代には衰退。鎌倉時代には叡尊により復興を遂げ、真言律宗の根本道場として伽藍が整備された。現在は江戸時代に再建された本堂や四王堂、京都の近衛政所御殿移した愛染堂が立つ。本堂本尊の釈迦如来立像や四王堂の四天王立像、愛染堂の秘仏の愛染明王坐像など、多くの寺宝を残しています。(るるぶ)
本堂
創建当初の巨大な基壇
=シャトルバスで平城宮跡へ
平城遷都1300年記念事業とは、現在の奈良県奈良市にあった平城京への遷都から2010年(平成22年)で1300周年を迎えることを記念して開催されている。(るるぶ)
平城遷都1300年祭、会期は4月24日に開幕し、11月7日まで、さまざまなイベントが行われているという。閉幕が一ヶ月に迫ってきた。
鉄道の日記念キプを利用して祭りに参加を計画した。
復元された平城宮の正門朱雀門
復元された朱雀門雨の中右より
雨の中を大極殿に向かう
第一次大極殿の遠望
第一次大極殿
第1次大極殿は奈良時代前半に平城京の中軸線上に建てられた平城宮の中心的建物で、天皇が様々な国家儀式を行う施設でした「大極」(太極)とは宇宙の根源のことで、古代中国の天文思想では北極星を意味します。大極殿は、和同8年(715)には完成していたと考えられます(説明板より)
大極殿復元天井画
高御座は、国家儀式の際に天皇が着座した玉座です。奈良時代の高御座の構造や意匠に関する記録は無く、詳細は不明です。ここに展示した高御座の模型は、大極殿の機能や広さを体感できるように、大正天皇の即位の際に作られた高御座(京都御所に現存)を基本に、各種文献資料を参照にして制作した実物大のイメージ模型です、細部の意匠や文様は、正倉院宝物などを参考に創作しました(説明板より)
大極殿復元天井画
遣唐使船
平城京歴史館遣唐使をテーマにした展示館、遣唐使の渡航の歴史や平城京の様子を映像で再現している
会場シャトルバス=JR奈良駅遅い昼食14:00夕食の準備をして宿に帰る
10日曇り後雨
早起き組みは春日大社に参詣5:51 南門は閉じられたまま5:52
6:00開門南門から6:02 朝の奈良公園8:38
朝の奈良公園 朝の奈良公園
朝の奈良公園 朝の奈良公園
東大寺南大門8:46
金剛力士立像左 右金剛力士立像
東大寺国宝大仏殿
大仏殿から戒壇堂を通り近鉄奈良駅へ8:55
近鉄奈良駅=大和西大寺駅近鉄橿原線乗換=尼辻駅下車→垂仁天皇陵→唐招提寺→薬師寺
西ノ京、平城京の西にあたることから西ノ京といわれるエリア。世界遺産の薬師寺と唐招提寺をはじめ、行基が創建した喜光寺や、濠に囲まれた垂仁天皇陵などみどころが多い。唐招提寺金堂は平成21年に大修理を終え天平の甍がよみがえり話題を呼んでいる。
垂仁天皇陵
垂仁天皇陵、菅原伏見東陵といい、全長227mもの周濠の美しい前方後円墳。濠の東南部に浮かぶ小島には、垂仁天皇の命によって常世の国(神仙の国)に渡り。不老不死の持ち帰ったという田道間守が眠ると伝わる。周辺は散策路として整備されている。
垂仁天皇陵入口 垂仁天皇陵不遜にも陵にお尻を向けて10:04
陵の遠望 近鉄線路際に立つ道標と石仏
世界遺産石碑 唐招提寺南大門の扁額10:22
唐招提寺南大門入り口に立つ説明版)
静かな澄みきった寺―それが唐招提寺である。堂々として雄偉なたたずまいながら、磨きあげられた神経の香しさがしみ込んでいる。しかも天平から貞観時代へと8~9世紀の日本文化が歩んでいった美術史の本街道に位いして、もろもろのすぐれた芸術品を遺し、さながら儼たる古美術の殿堂であるはるかに滄波をしのいで「天平の要請」に応じた鑑真大和上の大きい足音を今も新しく聞くような古刹、奈良市五条町もとの平城右京五条二坊の地、律宗総本山、古くは建初律寺ともいった。
国宝、唐招提寺金堂、虞遮那仏坐像、薬師如来立像、千手観音立像、撮影禁止
鑑真和上御廟への道 鑑真和上御廟内の苔の庭
鑑真和上御廟 11:13
聖武天皇の招きで来日した唐の高僧、鑑真が天平宝字3年(759)に創建した。井上靖の小説「天平の甍」でも知られるように、鑑真は日本行きを決意してから5回も渡航に失敗。この間の苦労で両眼を失明することにもなったが、初志を貫き、12年後に念願を果たした。その鑑真の魂が今なお息づく境内は緑が多く、清々しい雰囲気。
鑑真和上坐像の御影堂は入堂出来ない。
薬師寺 天武天皇の勅願で飛鳥に創建され、平城遷都にともなって、現在地に移された。南都七大寺の一つにも数えられて隆盛したが、のちの兵火や天災で伽藍の大半を失い、東塔だけが奇跡的に現在まで伝わる。一方、昭和43年から始められた写経勧進で、金堂や西塔、大講堂など次々に復興。創建時の華麗な大伽藍を現代に蘇らせた。また境内では随時、僧侶による法話を開催。笑いも交えたこの法話は寺のいわば名物となっている。
国宝薬師三尊は拝観のみで写真撮影は出来ない
薬師寺28薬師寺興楽門南門11:13
薬師寺大講堂本尊台座模型
金堂、昭和51年の復興堂内には国宝薬師三尊像、金堂中央に薬師如来坐像、右に日光菩薩、左に月光菩薩が安置されている。撮影禁止
玄奨三蔵院伽藍、裏に平山郁夫画伯が30年かけて描いた「大唐西域壁画」が安置されている。
斑鳩 近鉄西ノ京駅=近鉄筒井駅=バス乗り換え法隆寺
仏教を厚く敬った聖徳太子と推古天皇が7世紀初めに創建。7世紀後半に消失したが。8世紀初めまでに再建されたみられる。18万7千㎡に及ぶ境内は、世界最古の木造建築の金堂や五重塔などが立つ西院と、太子の斑鳩宮跡に建てられた夢殿を中心とする東院にに大きく分かれる。また飛鳥様式の建物や仏像をはじめとする膨大な寺宝を所蔵。国宝、重文に指定されものだけでも約190件点数にして約2300点に達する。
法隆寺表参道松並木14:56
斑鳩神宮の祭りに合う
東大門に続く見事な土塀
11日(晴)帰り快速、各駅停車の旅 【JR奈良線】奈良駅発9:09=京都着9:56 乗換(待ち時間34分昼食の準備)【東海道本線】京都発10:30=米原着11:21 乗換米原発11:30=大垣着12:03 乗換大垣発12:11=豊橋着13:37 乗換豊橋発13:40=浜松着14:14(待ち時間35分夕食の準備) 乗換浜松発14:49= 熱海着17:25 乗換熱海発17:32=東京着19:09 乗換6回10時間
※この旅でお世話になった、奈良県奈良市の民宿/ゲストハウスの紹介
MAGATAMA(まがたま)の家
奈良公園の南、新薬師寺のすぐご近所、高畑に位置するおうちステイの家です。 志賀直哉邸や新薬師寺、奈良市写真美術館もすぐ近くにある、文化的なエリアの中心にありますので、すてきな奈良の旅をお楽しみいただけます …
※この旅の格安切符、10月14日「鉄道の日」《鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ》発売期間●平成22年10月1日(金)~17日(日) 利用期間●平成22年10月2日(土)~17日(日)3枚綴り●金額9180円●使用方法は青春18きっぷに準ずる。
ムーライトながらは運休