2023.03.15【頭高山~渋沢丘陵】報告 大倉昌子
2023年3月15日(水) 天気:晴れ レベル3⃣ :一般向
◇担 当 L :大倉昌子
◇協 力 者 :藤原栄子、佐野妙子
◇投 稿 者 :鈴木榮男
◇参 加 者 :22名(女性18名、男性4名)
◇所要時間 :5時間25分(休憩,食事等含む)
◇歩行距離 :約14km
<コース>
小田急線渋沢駅10:00→10:40泉蔵寺10:47→白山神社10:55→頭高山11:35→東屋・トイレ広場(昼食)(11:45~12:20)→栃窪会館13:33→震生湖14:25→今泉名水桜公園
15:15(解散)→15:25秦野駅
渋沢駅
渋沢駅南口。以前はこちら側から大倉方面(鍋割山、塔ノ岳方面)に向かうバスが出ていたが、バスターミナルできて北口に移動した。
<矢倉沢往還と千村地区>
矢倉沢往還は、江戸時代に東海道の脇往還として設定された公道で東京赤坂御門を起点とし、静岡沼津吉原まで続く道であり、富士山の参詣路でもありました。今から約1300年前の8世紀頃には、地域の主要な路として利用されていた様子もうかがえます。千村地区は、矢倉往還の一部が良好な状態で保存され、不動明王を戴く沓掛の大山道道標や「茶屋」といった地名なども残っており、江戸時代後期に作成された地誌である『新編相模國風土記稿』に「矢倉澤往來係る 幅二間半 人馬繼立をなす西、足柄上郡松田惣領、北、本郡曽屋村へ繼送る共に一里八丁の里程なり、但人馬を出し是を助く」と記されており、矢倉沢往還が通過する主要な村のひとつであったことがわかります。
<おすすめハイキングコース>
渋沢駅~二ツ塚~茶屋~沓掛~蛇塚踏切~河内橋~神山滝~頭高山~渋沢駅
平成二十三年三月 「矢倉沢往還道を甦らせる会」
<泉蔵寺>
泉蔵寺は萬年山と号し、曹洞宗(禅宗)開山は足柄上郡松田惣領延命寺の末寺として、本寺二世行室良順大和尚によって文明十三年(1481年)に開山され、寺領十三石の御朱印を慶安二年八月に賜わると「新編相模国風土記稿」に記されています。「東国花の寺 百ヶ寺」に選ばれています。境内にはチューリが植えられており、春にはチューリップが咲き誇り、4月にはチューリップまつりが行われます。
めずらしい蝶を発見。テングチョウだ。その名前があらわす通り、頭部の先端が天狗の鼻のように長く伸びたタテハチョウ科の蝶。
木ノ又大日~鍋割山
<八重桜の碑>
頭高山周辺の千村地区は、八重桜の里としても有名で、花の摘み取り風景は春の風物詩となっています。また、日本一の収穫量を誇り、商品として出荷されます。地元の人々によって観賞用の八重桜も植えられています。
<頭高山>
頭高山(ずっこうやま)は、その名の通りどこから見ても丸い形をしています。新編相模國風土記稿に、「秋葉山南に在高三町半許丸山ぼっこう山も呼べり」と記載されています。その高さは303.4mです。
ついに、ヤマヒルが、Fさんの敷物に3匹付着。神奈川県ヤマヒル対策マニュアルのホームページを掲載します。ヤマビルにご注意を! – 神奈川県ホームページ (pref.kanagawa.jp)。
<キブシ>(木五倍子)
キブシ科 キブシ属に属する雌雄異株の落葉 低木。別名、キフジともいう。和名は果実をヌルデの※虫えいでつくる五倍子(ふし)の代用品として、黒色の染料(お歯黒)に用いたことから名付けられている。
※植物が昆虫やダニに寄生され、それを囲む細胞が刺激を受けて異常増殖あるいは以上肥大して奇形になったものを虫えい(虫こぶ、ゴール)と呼ぶ。
<寺田寅彦の句碑>
峯坂にありました。寺田寅彦は震生湖を発生させた崩壊について現地調査をして、「秦野に於ける山崩」と題した調査論文を残しています。寺田寅彦は「天災は忘れた頃来る」という諺・警句で有名であり、実験物理学や地球物理学を専門とする東京帝国大学教授ですが、当時は東京大学地震研究所に所属していました。
尚、調査の折りに寺田寅彦は、次の3つの俳句を詠んでいる。
◇そば陸穂(おかほ) 丸う山越す 秋の風
下の句碑は震生湖の辺にあります。
◇山さけて なしける池や 水すまし
◇穂芒(ほすすき)や地震(ない)に裂けたる 山の腹
この震災で、小原地区の女の子2人が南小学校から下校する途中、峰坂で行方不明になったといわれています。
<震生湖>
1923年(大正12年)9月1日の関東大震災でこの付近は幅約200mにわたって陥没し市木沢がせき止められ、震生湖は誕生しました。 東側の絶壁は当時の崩壊した跡といわれています。
<今泉名水桜公園>
公園内には全国名水百選「秦野盆地湧水群」の中でも最大級の湧水量を誇る「今泉湧水池」があります。この湧水は古くから太岳院池とよばれ地域の人々に親しまれてきました。
ほぼ一年を通して桜を楽しめるように開花時期の異なる18種類もの桜が植えられています。公園の南側にはシンボルツリーとして樹齢80年といわれるベニシダレが植えられています。
「荒井湧水からのせせらぎ」
この尻尾・今泉地区は地名のとおり地下水の豊富な地区であり、昔からあった水路には荒井湧水から湧き出した水が一年中ながれ、地域の人たちに親しまれてきました。
そこで、町が整備されても昔の名残を残し、いつまでも親しまれるよう、平成11年度に完成した区画整理事業の中でせせらぎを作り、昔からある自然を活かすために、水路を取り入れたものです。この湧水は、せせらぎを流れた後、自然に水無川へ流しています。(説明板より)
<リーダーコメント>
桜の開花宣言もあり、山の中も沢山のサクラや梅、桃の花になごみながら頭高山から長い丘陵と震生湖を巡り秦野駅まで歩きました。大倉昌子