2023.09.17【真鶴半島】報告 松木千恵子
<三ツ石海岸>
真鶴半島の先端に、三つの巨大な岩が突き出ているのが三ツ石で、真鶴半島の特徴的な地形です。
この付近の海岸は、約15万年前に噴出した真鶴岬溶岩(安山岩)によってつくられたもので、大潮の干潮時には先端まで歩いて行ける場合もあります。(今回は大潮、干潮が12:05)
周辺の磯には、神奈川県の天然記念物の※ウメボシイソギンチャクやサンゴイソギンチャクなどが生息し、干潮時には貝類、エビ、カニ、魚類など様々な生物相が観察できます。
※ウメボシイソギンチャク – 検索 (bing.com)Wikipedia から
2023年9月17日(日) 天気: レベル2⃣ :一般向弱
◇担 当 L :松木千恵子
◇サ ブ L :桜井敏子
◇参 加 L :須賀光夫
◇協 力 者:鈴木榮男(投稿)
◇参 加 者 :51名(女性:36名、男性:15名)
◇所要時間 :4時間45分(休憩,食事等含む)
◇歩行距離 :約10km
<コース>
JR東海道本線真鶴駅9:40→荒井城址公園10:05→遊歩道→→三ツ石海岸11:20
→11:35ケープ真鶴(昼食)12:30→灯明山13:09→貴船神社13:55→14:25JR真鶴駅
真鶴駅 左側に、7月下旬に行われた貴船神社の祭礼の看板が掲げられていました。
リーダー挨拶(参加リーダー、サブリーダー紹介等)
<荒井城址公園>
荒井城址公園 後三年の役(1083年)に源義家に従って活躍した荒井実継の居城跡。 現在は緑地公園となっており、竹林や池、遊具のある広場があります。 しだれ桜やモクレン、シャクナゲなど四季折々の花を楽しむことができます。
竹林。
ヤマボウシの実が落ちていた。ジャム、果実酒、ドライフルーツにすると美味しい。 小さな池
<小松石採石場>
真鶴半島では、海食台のように見える各所で石を切り出した時に残された矢穴の跡を見ることができる。現在も真鶴町の内陸山側では採石が行われている。真鶴半島側のものが新小松石、内陸山側のものが本小松石と呼ばれ、墓石などに利用されています。小松の名称は真鶴半島北西部の小松山に由来しています。
真鶴半島は良質の安山岩の産地として知られ、鎌倉時代から石塔類などに用いられました。江戸城の石垣のため多数の石丁場が開かれ、水戸藩や尾張藩などの大名丁場が開かれました。
ケープ真鶴への途中、後ろを見ると、三ツ石が陸続きになっていた。
※江戸時代の前期に小田原藩が領内3筋(現在の足柄上・中・下郡)に15万本の松苗を植え、一部が真鶴半島の灯明山御林に3年をかけて植えられ、藩の御留山となりました。また、明治になってから御料林として保護されました。この松が成長した木陰が、魚付き林としての役割を果たし、岩礁海岸の豊富な海藻や底生動物と相まって半島周辺では定置網漁が盛んになりました。
<貴船神社>
神社境内は本小松溶岩(本小松石)を使用した石造物が多数あり、本小松溶岩の観察や石材としての加工・利用方法を観察するには良い場所です。境内前のバス道路は埋め立て地で、かつては神社の下は海でした。元は貴宮(きのみや) 大明神と称し、浜に漂着した船中の古仏像を安置したのが創始と伝わっています。毎年7月下旬に海上の安全を祈念して行われる貴船祭は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
貴船神社いわれ。
「しとどの窟」の説明版
なお、2022年6月4日「湯河原城山~しとどの窟」松木で、もう一つの「しとどの窟」に行っています。
※下線(青色)の文章をクリックするとリンクします。
<リーダーコメント>
荒井城址公園にて、参加者が多数のため2班に分け行動にしました。
樹齢350年を越すクロマツやクスの常緑照葉樹の巨木が生い茂る森(魚つき林)の中や海岸線を繋ぎ、自然を楽しみました。
岬の先端は、巨大な三つの石が並ぶ三ッ石海岸。 かながわ景勝50選の観光スポットに指定されている。当日は引き潮で三ッ石まで行くことは可能でしたが、熱く焼けた岩の上を歩くのは厳しいのでスルーしました。
ケープ真鶴で早めの食事タイム 長めの休憩を取り 巨木の森から灯明山をへて琴ヶ浜にくだる。
半島は路線バスが運行されており、何人かはバスにて駅に向かいました。大半の方は駅まで完歩です。
参加者の皆様 暑い暑い!・・・と言いながら、元気に楽しい会話と笑顔が溢れていました。
暑さの厳しい中、遠方まで多数参加して頂き有難うございました。
参加L 、SL. 協力者の方々に大変お世話なりました。感謝致します。松木千恵子