2011.09.09 【新入会員講習会】報告(机上)
新人会員講習会『安心・安全な山行のために』
実施日:平成23年9月9日(金)
主催:東京ハイキング協会
事務局:佐々木保・會田政子
協力リーダー:順不同 佐野俊一郎・大手和夫・中島要一・加藤正彦・川嵜英雄・荒金亀治・坂寄牧子・小泉純子
参加者:21名
講師:東京都山岳連盟 理事指導委員長 永井豊様 指導教育委員 藤平智子様
《安心・安全な山行のために》藤平智子講師のレジメに沿って教育
1、参加する前に
コースの下調べ 出発から下山して家に帰るまで つられ登山は禁物 身体を鍛える 高血圧・糖尿病等持病の確認
2、持ち物の基本的考え方
①使用目的を明確にする。あると便利ははなくても良い②要不要を考える 必要なもの おやつ ヘッドランプ ツエルト③正しい使い方をする④メンテナンスを怠らない ストック・雨具・はよく乾燥して保管する⑤購入は専門店アドバイスを得て、最低限必要なものを時間の余裕を持って。納得するまで、試着・履いて歩いてみる
3、持ち物
○計画書 事前下調べコピー家に置く ○地図 2万5千図(藤平氏は倍に拡大見やすくして持つ) ○プレートコンパス ○登山靴ソール劣化は5年目毎に張替え ○ザック ビバークの時足を入れて寒さを防ぐ等35リットルぐらいを目安 △ザックカバー ザックの中にビニール袋で代用することも ○雨具 ゴアのセパレーツ ズボン丈、余裕を持って メンテナンス、破損のチェック 傘 ○ヘッドランプ バッテリーの予備 ○水筒 ○携帯電話 ○時計 ○食料 非常食 △ストック △アイゼン △ツェルト △熊避け鈴 大勢で行動する時はうるさい ○長袖シャツ ○半袖シャツ ○長ズボン ○下着 ○靴下 ○防寒着 ○帽子 △手袋 ○サングラス ○弁当・おやつ・行動食
4、体調管理計画段階から調整 スクワット、歩く 前日の行動は避ける つま先を上げる運動、転倒の回避 出発のウォーミングアップ 下山後のクールダウン 不調の時は早めにリタイア
5、歩き方 静荷重・静移動①歩行の基本 フラット歩幅は一足又は2分の1 ②斜面の下り ③斜面の上り フラット歩行 ④斜面のトラバース 山側の足は真直に、谷川の足は斜め下へ ⑤段差の上り つま先は奥まで入れる ⑥段差の下り 踵は奥にしっかり ⑦鎖場 鎖の安全確認・三点支持⑧梯子 一人で上り下り ⑨ガレ場・ザレ場 ⑩危険地帯の通過 落石回避 ⑪追い越し・待機 山側のに退避 ⑫ストック歩行特に取り決め無し一本が良い ⑬アイゼン歩行 雪面・氷面にフラット
6、休憩の取り方水分・エネルギーの補給 衣服の調整 現在地確認 トイレ 雨具 パッキング ストレッチ 休憩時間は忙しい
7、危機管理①天候の変化 ツェルトの用法 ②道迷いへの対応 現在地確認 戻る ③夜間の行動 動かない 場所が明確な時は行動する ④行動の続行又は中止 早めに決定
8、環境による障害①熱中症 ロックアイス 救急車 ②低体温症 濡れない 冷やさない ③高度障害 水分の補給 腹式深呼吸 高度を下げる
9、下山後の整理ストレッチで筋肉の疲れを取る 記録を残す ゴミの処理 持ち帰りゴミ捨て場へ 持ち物の過不足 食料の再確認次の参考にする
指導委員長永井豊講師
1、保険について言及 どのような低山であっても救援保険と損害賠償保険は必要である。
2、行動中2つのことを行うことは危険である。立ち止まり、花を見る、景色を見る、写真を撮る。
3、鎖、梯子、岩場は手袋は使わない
4、ガレ場、ヤブは手袋は使う
5、ビバーク時は温かい飲みのので体を温める、2時間おきに4回程で朝になる
6、ツェルトの使用方法、テント、傘を広げてスペースをつくる、くるまる、
7、ツェルトビバークの訓練を危険のないところで実施提案
優しく分かりやすいご説明有難う御座います。会員の皆様には真剣にお聞き頂き、初期の目的を達したことと担当は胸をなで下ろしています。この机上講習会の成果を自分のものにするため、10月8日(土)高尾山において実施します。ご参加下さい。事務局