2011.09.11【多峯主山】報告
多峯主山と経塚
多峯主山は、天覧山の北西にあり、海抜271mの山で頂上に三等三角点がある。文字通りこのあたりの山では、ひときわ高く登り口には県指定天然記念物飯能笹が自生しており、また常盤御前にまつわる「見返り坂」や「よし竹」の伝説がある。「よし竹」は常盤御前がこの山を登りながら「源氏再び栄えるならこの杖よし竹となれ」といって持っていた竹杖を地に立てたところ、それが根づいて一面の竹林となったといわれ、今日でもわずかながらよし竹と呼ばれる埴生がある。「常盤が丘」には常盤御前の墓があったといわれ宝篋印塔がある。その近くに「常盤平」と呼ばれている眺めのよい場所がある。中腹には、いまだ一度も水のかれたことのないと言われている「雨乞池」、頂上近くには、郷土の武将上州沼田城主の黒田直邦の墓がある。山頂にある経塚は石に経文を書いて土の中に埋めた塚で岩石を釜底形に掘った穴に約1万2千個の河原石が埋蔵されており、明和2年(1765年)の年号が刻まれた石経供養塔が経っていた。(昭和55年3月埼玉県案内板より)
天覧山
天覧山は、海抜194.6m市街地西北部に位置し、春はつつじ桜、秋は紅葉、また冬ともなれば松の緑が映える雪景色等、その勝景は広く天下に知られている。この山は、山麓にある能仁寺の守護神である愛宕権現に祀ってあるところから愛宕山と呼ばれていたが、元禄年間徳川五代将軍綱吉公の生母桂昌院が納めたといわれる羅漢の石仏にちなんで長い間「羅漢山」と呼ばれていた。
明治16年陸軍の演習に際し、明治天皇お野立所となったのを記念して天覧山と改称された。頂上には角岩が露出した鏡岩、獅子岩等の奇岩が登山者の目を楽しませてくれる。展望台に立てば関東平野が一望にひらけ、秩父連峰、奥多摩の山々、はるかに富士山を望むことができる。山容の美しさに加えて上麓には名刹能仁寺をはじめ詩壇の特異な存在でもあった蔵原伸二郎文学碑、明治時代の飯能地方の教育家堀内堅之助遺徳碑、江戸末期の学者藤規短庵の墓碑、源氏物語の現代語訳をはじめ広く国語、国文学会に貢献された文学博士五十嵐力夫妻の墓、小川香魚父子の碑などがある。また慶応4年官軍に抗戦して幕府の旧恩に報いようとした振武軍の碑、飯能地区戦没者の忠霊塔などがある。(昭和55年3月埼玉県案内板より)
実施日:平成23年9月11日(日) 天候 晴れ後曇り 一般向弱コース
リーダー:鮫嶋妙子
協力者:大澤清吾 酒井滋治 田渕祥子
報告リーダー:鳥居節男
参加者:29名(男性13名 女性16名)
コース
西武池袋線飯能駅下車9:37 バス「名郷」行乗車9:50=本郷バス停下車10:05 出発10:15→御嶽八幡神社10:50→雨乞池11:10→黒田直邦の墓11:16→多峯主山11:25 昼食・休憩 出発12:10→よし竹12:12→天覧山12:45→能仁寺東参道13:20→観音寺13:30→飯能駅到着13:50
歩程:3時間