2013.06.28~06.29 【八ヶ岳・峰の松目。横岳 】 報告 T.Kobayashi
平成25年6月28日(金).29日(土)
係: リーダー 小林妙子
協力: 石川孝子
参加人数: 10名 (女性9名; 男性1名)
コースタイム
6/28(金) 峰の松目2567.3m3等▲点 ( ③ 歩程3時間 )
天候 曇22/16℃ 30%
新宿西口BT 7:00集合7:20 出発=双葉SA 9:05/:15=中央道原バス停10:00-10:05=桜平=25’夏沢鉱泉下車10:30–水力発電所(強清水)2309m 10-45- :55 —60’オーレン小屋2323m12:04-12:50 –15’赤岩の頭分岐13:06—30’-稜線13:35/:41—-30’峰の松目2567.3m3等▲点14:10~:30 —往路を戻るが—分岐行過ぎミス15:07戻るー稜線分岐15:35/:40——35‘–オーレン小屋16:15
(℡0266-72-1279 ) 入浴16:30-17:15。夕食17:30から
6/29 (土) 横岳奥の院2829m登山 ( ④ 歩程7時間 )
天候 晴~曇小雨27/16℃ 30%
朝食5:30 出発6:25—25’夏沢峠6:50/:55—-65’ 硫黄岳2760m測定点8:00/:10—25’硫黄岳山荘2650m8:35/:41—38′-台座の頭2795m9:19 —
—-40’鎖場の登り 横岳奥の院2829m写真タイム 10:00/:30—大ダルミ—35’硫黄岳山荘2650m11:03/:30 —30’硫黄岳2760m12:00/:08 –25’赤岩の頭2656m 12:33/:42–50’オーレン小屋2323m13:32/ :45(着替等)— 45’夏沢鉱泉14:25/:30 —20’-桜平=14:48/:53=タクシー43′中央道原バス停15:36/16:21(上諏訪で火事のため24’遅延小雨降出す) 16:45=中央道双葉SA10’=2h45’ 新宿西口BT 19:30
MAP
6/28 峰の松目のムービー
ブルーの下線をWクリックで開いて下さい
http://www.digibook.net/d/9b9489b3909f0a85f882c855dd356d33/?viewerMode=fullWindow
6/29 南八ヶ岳 横岳のムービー
http://www.digibook.net/d/ebd58597a0dd008cf40140556d2cec65/?viewerMode=fullWindow
横岳のツクモ草とウルップ草
2013-06-29
★登山 後記
その昔八ヶ岳はもっと高く、富士山と高さの背比べをしたと言う。その時、八ヶ岳は富士山よりも背が高く、怒った富士山が八ヶ岳を蹴飛ばして、八つの山に分かれたとの昔話も。八つの峰を総称して八ケ岳と呼ばれるようになった。赤岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、編笠岳、権現岳、西岳、そして8つ目が「峰の松目」
八ケ岳にこの『峰の松目』が入るという説は、登山者からみると山そのものの魅力は薄いけれど、硫黄岳から派生するこの峰の松目がとてもスタイリッシュな山に見える。オーレン小屋の目の前にそびえて、登頂意欲がそそります。.
2度目の登頂ですが、山頂直下の傾斜がきつい記憶があります.残雪期は難しい。
昨年に続き2度目のオーレン小屋泊です。 アプローチが易しく、食事。檜風呂などが良く小屋の人達など親切で、平日の空いている日は快適です。この日は私たち10名と他8名でした。7/1 からは中.高校生が215名以上宿泊予定という。 オーレン小屋も自家発電を利用している。道中に、発電装置専用の小屋があり、沢を流れる水の位置エネルギーを利用した超小型水力発電装置だ。発生した電力は、オーレン小屋の生活排水を浄化する発酵槽維持電力として使用されている。自然エネルギーを利用したこのシステムは排気ガスや騒音を発生させないばかりか昼夜を問わず稼動して山小屋周辺の自然環境を守りつづけている。夜中も廊下階段の明かりは点いています。トイレもウオシュレットで清潔で快適です。峰の松目の途中では誰にも会わず。テント場も一張もなく静かです。
夕食のメインは、サクラ鍋の馬肉ですが癖もなくキノコと春菊、白滝、玉ねぎ、ニンジンなど量も多く充分です。小屋の前には高山植物が植えられ 以前はブルーポピンがみられたことがありました。今コマクサやミヤマキンバイなどが少し咲いています。
赤岩の頭と峰の松目の稜線は地図では破線でアップダウンのある歩きにくい道ですが、往路の分岐をみすごし、赤岩の頭へ出て周回し小屋へ戻ることも考えましたが、元の分岐まで戻り下山しました。25分のロスでした。翌日は赤岩の頭よりオーレン小屋へ下山しました、整備されていますが階段状の気の抜けない長い傾斜のきつい道です。
★昨年の8月とは違った花々が咲き揃い、桜平からオーレン小屋までは絶滅危惧種のヒトツバランを、車の中から発見。小屋のドライバーに教えてもらいました。
歩き始めるとシラビソとモミの森の中を キバナノコマノツメが咲き続けて楽しい。この花は小さめだ。
シロバナノヘビイチゴ、コミヤマカタバミ、ミツバオウレン、コイワカガミも咲き、オサバグサも今が盛りとあちこちできれいな花が見られます。渓流沿いに、ミソサザイ、コマドリ、の鳴き声を聞きながらゆっくりと時間をかけて、小屋へ入り、午後の登山になるので、高山病に気を付けて 峰の松目へ往復登山する。
翌日、夏沢峠へ向かいます。樹林帯は涼しくメボソムシクイやホオジロの鳴き声を聞きながら、すぐにやまびこ荘へ着きました。
硫黄岳近くには、イワウメ、イワヒゲが森林限界を超えるとびっしりと咲いています。硫黄岳山荘付近に咲くチョウノスケソウが盛りです。
ミヤマキンバイ、コメバツガザクラ、オヤマのエンドウ、ハクサンイチゲ、ミヤマシオガマ、キバナノシャクナゲ、コケモモ、コイワカガミ、アマナなど硫黄岳山荘を過ぎてウルップソウがコマクサの保護地に咲き始めました。
コマクサは蕾もありますがまだまだです。何と言いましてもこの梅雨の合間 会いに来たのはツクモグサです。
ありました横岳の鎖場の途中山頂直下の崖にへばりつくように、大輪の花弁がまだ萎れたのはありません。ほぼ咲き立て満開状態です。柔らかいうぶ毛に包まれた優しい黄色のツクモグサはほんとうに綺麗です。とても感激しました。
往路を戻り、イワヒバリの群れに足を止め 腹部の褐色と啼き声を観察する余裕がありました。
ツクモグサが咲いていて もうこれで今回の山行は目的が達成でき、満足です。
会員のMr・F氏がメールで何年も前に写真を送ってきました。やっと出会えました。
オヤマノエンドウ、ハクサンイチゲ、キバナシャクナゲ、ミヤマハタザオ、チョウノスケソウ、クモマナズナ、ミヤマベンケイソウなど八ヶ岳の高山帯を象徴する植物です。
ツクモ草【翁(オキナ)草科】の群生は、梅雨時の6月、日本でも八ヶ岳と北アルプスの白馬岳と北海道の山しか生えていないと言う花です
産毛が何とも可愛い感じです もっと少ないかと思ったら、人の歩けないような崖に群生していました。
高度感はあまり無いので、さほど恐くは有りません。先に来ていた3人組がこの花だ
けに来たと言う。場所を親切に、得意になり案内してくれます。嬉しかったのでしょう。
★ウルップソウの用語解説世界大百科事典第2版の解説によると– 高山の湿った砂礫地(されきち)に生えるウルップソウ科の多年草。和名は,千島列島のウルップ島で最初に見つけられたことによる。茎は短く太い根茎に分かれて株をつくり,先に多くの葉が群生するとあります。
北海道と本州では白馬岳と八ヶ岳のみに咲く貴重な花で、ツクモグサも同じです。 また、北海道の大雪山には、固有種のホソバウルップソウが咲いています。
北海道大雪山系には葉が細いホソバウルップソウ,夕張岳には花が白くて葯が大きいユウバリソウが分布する。昔の事ですが、良く覚えています。
同じ宿の群馬の二人連れは、このウルップソウを見に来たと言っていました。
八ヶ岳は何度も登っていますが、勿論八ッの峰も意識して登頂済み。 以前東ハイ会山行の林和男リーダーで参加者十数名の赤岳登山、翌日 雨になり(地蔵の頭から杣添尾根?か県界尾根?鎖が多かったを)下山し、中央線の中で1985.8/12 午後7時頃御巣鷹山の日航機墜落事故を知りました。忘れえぬ記憶があります。 早や28年も経つ。
今回の山行は、ほぼ計画通りに進み2日間無事終了出来ました。参加者の皆様の協力のお蔭です。帰路のバスが上諏訪駅付近の火事のため25分遅延しましたが夕方7時30分には新宿を解散しました.大変お疲れ様でした。 T・K.・
2013/7/14 日曜日 at 14:41
思い出の山旅を もう一度 味わわせていただきました。
高山植物の美しさ 心誘う峰々の頂。
山は 卒業と思っていましたが 捨てきれない魅力を思い出してしまいました。
登山の合間に 写真を撮影し、ムービーにしていただき感謝いたします。
八ヶ岳山行では 大変お世話になりありがとうございました。
また 機会がありましたら どうぞよろしくお願いいたします。