2013.08.24~25 【富士山お中道とお庭】 報告 | 東京ハイキング協会

2013.08.24~25 【富士山お中道とお庭】 報告



富士山御中道と御庭
平成25年8月24日(土)~25日(日)曇・雨
リーダー:佐野俊一郎
協力者:佐々木純子
参加者:14名 男性2名 女性12名
24日(土)東京曇 富士山曇雨
集合場所:新宿駅西口新宿高速BT
7:40発⇒富士山5合目→お中道→お庭→奥庭→3合目バス停=五合目→佐藤小屋泊
25日富士山五合目⇒富士急行富士山駅⇒ふじさん温泉⇒富士山駅⇒新宿西口高速BT
富士山五合目駐車場は、2,300mの緯度にあり、天地の境と呼ばれ、森林限界線に位置しています。
ここ路線バスの発着所のい石段を15段ほど上ったところがお中道の始まりになります。

130824_104430 130824_111359
五合目到着10:44                     小御嶽神社参拝して出発
小御嶽神社
五合目ロータリーの売店脇に赤い鳥居があります。その鳥居の奥に小御嶽神社は位置しており、磐長姫命(木花咲耶姫の姉)を祀っています。
御中道自然探勝路、御中道は、富士山の中腹をめぐる歩道で、富士五湖や南アルプスなどの眺望が楽しめます。また、周囲はハクサンシャクナゲ、コケモモなどの高山植物の宝庫です。ダケカンバ、コメツガ、シラビソの群生林
130824_111517 130824_111813
御中道入口

130824_112411 130824_112720
130824_114800 130824_114858
風雪に耐えるダケカンバ                  河口湖

130824_120432 130824_121403
御庭寄生火山昼食12:03~12:27            眼下に奥庭
富士山の寄生火山、火山の中腹や裾野に、新たに噴火してできた小さな火山を寄生火山といいます。富士山には、その山腹や裾野に数多くの円錐状のコブがありますが、これはマグマが富士山の地中の弱い所を破って、地表に噴出して形成した寄生火山です。富士山の寄生火山の代表例は、宝永山や大室山ですが、その他大小100個以上の寄生火山があるといわれています。ここ御庭・奥庭付近にある「ロート」状のくぼみは、寄生火山の加口の部分が地表にあらわれているものです。

富士山のお天気占い、富士山麓に住む人々は、昔から富士山にかかる笠雲を見てお天気を予想してきました。
れんず笠、厚い綿帽子をかぶったような雲。春型の笠雲の一つで暖冬の年に多い雲です。
ひとつ笠、雨雲ともいい、5月6日ころあらわれひとしきり雨を降らせる雲です。
まえかけ笠、梅雨の晴れ間に富士山をすっぽり包むドウナツ型の雲で天気は長続きしません。

130824_122704 130824_123725
御庭出発                          五合目奥庭駐車場トイレあり12:46

130824_130239 130824_130245
奥庭荘 荘内にはバードウォッチングのカメラの列  13:02

130824_130332 130824_131015
天狗岩                           奥庭遊歩道
天狗岩の由来 この奥庭を土地の人々は天狗の庭といゝ、昔富士山に住む天狗様が日夜この庭で遊んでおり、この天狗岩は天狗様が山頂より小脇にかゝえて持ち下ってこゝに据え、天へ昇る時、又天から降る時の台石としたので、天狗様の霊魂がこもっていると伝えられ、里人は山内に入ると必ずこの天狗岩を拝み、道の守護、猛獣、怪奇の無難を願っている。この天狗岩を信仰すると男女の仲が開け夫婦は円満になると里人は伝えている。奥庭自然公園

130824_131700 130824_132722
展望台                            奥庭から富士山

富士山の植物垂直分布、山を登っていくと、気温が次第に低くなっていきます。気温は、100m登るごとに約0,6の割合で下がるといわれています。山麓に多かった植物も標高が高くなるにつれて少なくなり、気温の低い所に生活する別の植物に入れ替わっていきます。このような高さによる植物相の変化を植物群落の垂直分布と呼んでいます。
同じ気象のもとでは、どの山でも同じような垂直分布が見られますが、新しい火山の富士山では、中部日本の他のやまとは違った、独特の垂直分布が観察できます。
高山帯 2400m以上 オンタデ・ミヤマオトコヨモギ
亜高山針葉樹林帯 1600m~2400m カラマツ・コメツガ
夏緑広葉樹林帯 900m~1600m ヒノキ・アカマツ

御庭の植物 富士山の森林限界(標高2,500m前後)にあたるここ御庭にはカラマツやコメツガ等が生えています。カラマツやコメツガは、普通の気象条件の場所では、高さが25~30mに達する高木です。しかし御庭付近では、富士山の厳しい、風雪に耐えて低くなって生えています。特に、強い偏西風が吹いているために、風下にだけなびくように枝が伸びています。このような樹形をした木を『旗形樹』と呼んでいます。

富士箱根伊豆国立公園 富士山五合目奥庭自然公園 富士山には、北北西と南南東に沿って多数の寄生火山がありますが、この奥庭周辺も寄生火山跡地として代表的なものです。風雪に耐えた樹齢100年以上のカラマツ、コメツガ、シラビソ等が矮性化して自然の庭園をつくっています。展望のきく地点に立つと富士山の植物の移り変わりが一望でき、付近一帯は野鳥や高山植物の観察に最適な地域として知られています。環境省・山梨県

130824_134650 130824_134853
奥庭から精進湖口登山道を下る

130824_135248 130824_135324
2寄生火山

130824_135349 130824_140136
富士山御中道ハイキングコースを三合目へ下る   世代交代の進む樹林帯

130824_141510 130824_141535
130824_143801 130824_144739
10分休憩14:38                       倒木を跨ぐ富士山の障害物競走

130824_150435 130824_150514
130824_150718 130824_150823
精進湖口・船津口登山道合流点15:07          天然記念物富士山原始林の碑

130824_152634 130824_155647
三合目バス停15:26                    五合目に戻る15:56

130824_110723 130824_160926
富士山登山道里見平から山中湖             ここ泉ヶ滝右に六合目に登山道

130824_160944 130824_161828
馬の水飲み場も水涸れ                  今夜の宿五合目佐藤小屋に下る
五合目駐車場から登山道ゲートを超えると里見平という外界の開けた場所があり、晴れていれば眼下に山中湖、富士吉田市、河口湖と一望できます。里見平をそのまま進むと泉ヶ滝という場所至り、分岐を右に行くと本格的な富士登山道へ至ります。また、泉ヶ滝を真っ直ぐ行くと佐藤小屋に出て、近くには日蓮聖人が法華経を埋納した八角堂の常唱殿があります。

25日(日)雨

130825_073140 130825_074222
佐藤小屋出発7:31                        下から見上げる富士登山道
24日夕方から降り始めた雨は夜半には、18日の月も顔を出し富士吉田の明かりもきれいに見えたが。5時起きてみつと土砂降りの雨、以後、時折小降りになったりするも、止む気配はない、佐藤小屋の主人も無理せずバス利用が良いではないかの忠告で、バス下山にして、温泉山行に切り替えた。

130825_074526 130825_074812
泉ヶ滝合流点下山の登山者7:45            下山時の疲れた体にはこの登りが辛い

130825_080309 130825_100412
五合目ロータリー8:03                   冨士急行富士山駅10:04

130825_103344 130825_135958
20分待ってシャトルバスでふじやま温泉10:23     帰りシャトルバス待ち14:27

130825_140022 130825_144329
*                               富士山駅24時間テレビのイベント中14:43

130825_144903 130825_145124
帰りバスの出発時間待ち、明日になった吉田の火祭り準備の見学

130825_145138 130825_145211

この記事にコメントする


東ハイホームページを登録(無料)

メールアドレスを記入して登録すれば、更新をメールで受信できます。

783人の購読者に加わりましょう

東ハイ会員web

カレンダー

2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

アーカイブ

Powered by WordPress, 12345678, WP Theme designed by WSC Project. ログイン