2010.04.18【サポート講習会・相模嵐山】報告 | 東京ハイキング協会

2010.04.18【サポート講習会・相模嵐山】報告



実施日:平成22年4月18日(日)天気晴
リーダー:松永孝子
協力リーダー:大倉昌子・酒寄牧子
参加リーダー:佐野俊一郎
協力者:丹羽啓子
参加者:9名(男性1名 女性8名)
行程:JR新宿駅南改札口前7時30分集合(六つ星山の会の参加者と合流)=ホリデー快速河口湖1号に乗車=相模湖駅9時09下車→県立相模湖公園【視覚障害者登山サポートの仕方、され方の講習】→9:40サポートしながら→嵐山登山口→頂上12:10~12:50昼食→途中谷間に架けられた桟橋を渡リ方サポート、8橋を渡り終えたときはホットした【危険なときは安全に渡渉する選択もある】→解散会場14:00~14:20反省会→ピクニックランドバス停=バスにて相模湖駅

7:30新宿駅南口集合               8:14発ホリデー快速乗車

今日のコース点字地図              JR相模湖駅

駅前の表示に沿って              講習会場へ

会場県立相模湖公園              会場


9、講師の田村さん                10、会長柴田健一氏挨拶
安全に確実かつ楽しい山行をサポートするには、詳細は六つ星会のHPに掲載されています。


松本講師サポートの基本用意するロープ    ロープの結束要領

段差を下るサポート                高い段差を登る

狭い橋のサポート                  飛び石は

サポートする位置                  弱視の場合

柴田会長と                     柴田会長をサポートして出発

藪のサポート                    急峻を登る

後が障害者                     12:10登頂眼下相模湖

説明板

嵐山頂上にて参加者全員

山中の仮橋を渡る                  緊張が走る

右側の落ちた細い山道を歩く           今日の反省解散


ピクニックランドFin

六つ星山の主催の講習会で、視覚障害者と一緒に歩き方、登り方やサポートの仕方について学ぶもので、初級者レベルのコースで行います。ぜひ視覚障害者と山に登る経験をしていただきたく、沢山の参加をよろしくお願いいたします。

2010年3月14日付毎日新聞:萩尾信也記者
【ともに歩く・目の探訪記⑦盲人登山サークル・人の歩幅に気遣い】
1週間に及ぶ「失明体験」の最終日。盲人登山サークル「六つ星山の会」のメンバーと、東京都と神奈川県の境にある陣馬山(標高855㍍)に登った。 総勢は8人。僕は先導する松本克彦さん(71)のリュックに結んだザイルを握り、もう一方の手に登山用ストックを持って足元を確認しながら進む。子供のころから山河に親しんできた身ではあるが、目を使わずに山道を歩くのは腰が引けて、足でも踏み外したら奈落の底へ落ちるような恐怖を覚える。そんな心のこわばりをほぐしてくれたのは、松本さんの簡潔で適切な言葉だった。「ひざの高さの段差を下ります」。こういわれた時は慎重に。「当分はなだらかな上がりですね」。こんな時は身をゆだね、聴覚や嗅覚のアンテナを開放する。すると、木々の香りが胸いっぱいに広がり、谷を渡る鳥の歌声が聞こえる。松本さんは17歳で登山を始め、31歳で点訳のボランティアに携わり始めた。35歳で工場勤めから日本点字図書館職員に転職。43歳で日本初の盲人登山サークルを結成した。会の名称は、点字が六つの点で表されることに由来する。「若いころは人の気持ちなど無頓着でしたが、会を始めて人の歩幅を考えるようになりました」。とつとつとした口調で語る。 後ろから平川哲也記者と全盲の大谷重司(52)のペアが続く。「白杖は、目と同じです。白杖をいきなり脇からつかんで誘導する人がいますが、あれは禁じ手です。晴眼者がいきなり目隠しされるようなもんですよ」。なにやら盲人登山の講習会の趣だ。油絵の講師をしていた大谷さんは、25歳で視神経を病んで失明した。富山の実家に3ヶ月間引きこもった後、東京のアパートに戻って自活を始めた。転倒や衝突の繰り返しで、駅のホームから転落したことも。気持ちがすさんで友達が去ったのもそのころだ。30歳でマッサージの治療院を開業。4年前に体力づくりで山行に初参加した。「転ぶわ、怖いわ、足はつるわで大変でした。何度か参加するうちに、足の裏で感じる枯葉や川のせせらぎに故郷のことを思い出しましてね」。今では毎月のように山を登る。昼前に登頂し、記念写真。下りは平川記者とペアを組んだ。初めて一緒に歩いたのは3日前。互いに自分のことしか見なくて迷走したわがコンビも力が抜け、息が合ってきた。風のささやきが広がる竹林で、二人で肩を並べて沈思黙考。夕方、疲労困憊で帰宅したら、過労で倒れたはずの点字毎日・野原隆記者が待っていた。「視力を回復させる時は、くれぐれも慎重に」と専門家にクギを刺され、駆け付けたという。そして午後8時過ぎ、暗くした部屋でアイマスクを外す。真っ暗なはずなのに、とたんに目を射る「光」に驚愕し、目を閉じた。それが、強烈なエピローグの始まりだった。

この時の状況を松本前会長にお聞きしました。記者は終わった後、動かさなかった腕の回復に1週間かかったそうです。私たちも心して健康に注意しましょう。

これまでのコメント

  1. 大倉昌子 :

    異常気象が続き、ようやく晴天になってー、湖面輝く相模湖を眼下に見ながら、スミレ、ちごゆり、ホウチャク草等が咲くコースを、サポートしながら歩きました。 障害者で全盲の方とは言え、山歩きでは 大変なベテランの方もいらして、こちらがサポートさせて頂くような有様でしたが、楽しく歩かせて頂きました。 これからも「東ハイ」とのジョイントで、ご一緒に活動をと思いました。  O・М

  2. reiko :

    視覚障害者のサポート講習会に参加して、2回目でしたが少し不安があり、
    自分はキチント迷惑かけずに出来るかと心配でした。・・・・が思ったより
    何とか出来、でも障害者の方がたは反省会の時、丁寧な言葉は要らないと、簡潔な
    言葉で良いとの事が印象に残り、又点字での地図がある事も驚きました。
    晴天の下、無事事故も無く、登山が出来感謝と、驚きで一杯でした。

  3. shibao youko :

    初めての参加でしたが、大倉さんの励ましや、後ろの視覚障害者の方からの
    アドバイスで、木の橋もスムーズに渡ることができ、とても
    うれしかったです。彼とは山の話もいろいろしました。仙丈岳にも登った
    と聞いて驚きました。
    有意義な時間を過させて頂き、有難うございました。 S・Y

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