2017.03.19 【野川下流】 佐野俊一郎報告 | 東京ハイキング協会

2017.03.19 【野川下流】 佐野俊一郎報告



野川下流
平成29年3月19日(日)晴
リーダー:佐野俊一郎
協力:佐々木純子・青山昌次
参加者:33名 男性7名 女性26名

平成28年4月3日、日立製作所 中央研究所の森 武蔵野の自然観察に参加して野川を源流から下る計画を立てる。日立製作所 中央研究所の森は、年二回 開放される。普段は自由に出入りすることができない。山行予定の野川を下るの、下見と花見を兼ねて、野川の源流、日立製作所 中央研究所の大池の開放日に参加して、国分寺の姿見の池や真姿の池、国分寺崖線に沿って湧き出る水を水源にして、崖線の湧水を集めて、武蔵野段丘を流れて田園都市線二子玉川、二子橋の下で多摩川に合流する、20kmの河川の歴史と湧水を三回に分けて下った
平成28年4月3日日立製作所 中央研究所の森 武蔵野の自然観察
平成28年10月16日第一回JR国分寺駅~西武多摩川線多磨駅
平成28年12月18日第二回西武多摩川線多磨駅~京王線柴崎駅
平成29年3月19日第三回~京王線柴崎駅~田園都市線二子玉川駅

コース:京王線柴崎駅集合9:00→品川通(大町橋9:20)→調和小(黄金橋)深大寺用水西堀・東堀9:42→松原通(野川大橋)9:50→入間川合流部9:56→谷戸橋(東野川広場)10:00→世田谷トラストまちづくりビジターセンター10:05~10:20→成城4丁目緑地→崖線樹木園→喜多見不動堂10:38→小田急小田原線下→世田谷通(中之橋)→次大夫堀公園11:04→次大夫堀公園民家園11:15~12:00昼食→新井橋東名高速JC12:14→千川合流点→新二子橋下→兵庫島公園解散13:00
京王線柴崎駅9:00                       柴崎駅から線路に沿って南西に向かう

京王線天理教側の踏切を渡る9:12                        天理教会を右折

6 天理教会                          東橋 野川改修工事中右岸に渡る9:15

品川通、大町橋で左岸に渡る9:20                      野川は東に流れ野川橋9:24

野川橋下トイレ休憩9:26                           調布市パークハウス前

箕和橋手前を河川敷に下る9:38                     小金橋深大寺用水合流部9:42

明治4年、現深大寺北町の東八道路付近から菊野台3丁目の野川まで、数百メートルのトンネルを含む東西2筋の全長約13kmの用水を、村民たちの手で約10日間という驚くべき短期間で開削しました。その背景には明治政府の過酷な税金の取り立てがあったのです。この用水も昭和30年ころ水田が潰され住宅地化されて、約90年の歴史を閉じました。その多くは埋め立てられたか、下水道として暗渠化され、道路として残されています,深大寺用水・西堀合流口 深大寺用水・東堀合流口
高谷橋9:49                                野川大橋9:50

糟嶺橋9:51                               左から入間川合流部9:56

入間川合流点、かっての入間川は、深大寺村野ヶ谷(現深大寺東町8丁目)の豊富な湧き水(釜と呼ばれていた)を源流として、野ヶ谷、中原村(現三鷹市)入間村、喜多見村、砧村(世田谷区)などの水田を潤し、多摩川に合流していた。
入間川から土手上の遊歩道に上がる                    入間町付近でかわせみ

谷戸橋10:00                               世田谷トラストビジターセンター10:05

ビジターセンターから崖線神明の森みつ池10:20  成城四丁目緑地

国分寺崖線緑地10:22                              崖線上に上る

崖線に上る                               崖線樹木園

成城みつ池の湧水が崖下にある

崖線を南に下ると喜多見不動堂10:40                 滝不動が祀られている

滝の右石段を登ると不動尊10:40                        上野田橋上流と小田急線

慶元寺・境外仏堂 喜多見不動堂
この不動堂は喜多見圭元寺の境外仏堂で、本尊は不動明王座像である。
創建は明治九年五月で、村内安全、諸難消除、各願成弁のため、喜多見の住人浦野半次郎が発起人となり西山八郎兵衛、田中福太郎、宮川太郎兵衛、田中留吉、宮川安五郎、西山伊兵衛、の各氏が願主となって、有志の寄進を得て今の地に堂宇を建立し尊像を安置したものである。
この尊像は、明治の初め多摩川大洪水のとき、喜多見河原に流れ着いたものを前記の願主たちが成田山新勝寺で入魂したものと伝えられている。
境内には湧水による滝があり、かつては信者が水行をした。また、この滝口には滝不動が祀られている。
堂宇と並んで岩屋不動、玉姫稲荷、蚕蔭大神を祀った小祠がある。
毎年冬至の日には星祭りが執行され、護摩が奉修され、特に南瓜に”真田幸村”と書き自分の名を併記して護摩供養すると喘息や中風に罹らないという南瓜護摩が古くからこの日に行われている。
昭和五十九年三月 世田谷区教育委員会

世田谷通に掛かる中之橋                            下流に雁追橋10:57

中野田橋11:02                              次大夫堀公園入り口11:04

田圃の養生中レンゲの花はまだ                      民家園入口小泉次大夫巡検図碑

治太夫公園民家園入口                        次大夫堀(六郷用水)
旧安藤家住宅主屋11:15~12:00昼食

内倉

昼食後出発12:00                          次大夫堀(六郷用水)

用水はトンネルの上を流れる

大正橋12:07                            新井橋東名高速道路12:14

東名高速道路下12:15JC工事中                        町田橋12:19

天神森橋12:24                           左岸に仙川合流部12:28

野川水道橋12:30

野川と野川水道橋の由来
野川」は、国分寺市東恋ヶ窪に源を発し、国分寺崖線に沿って幾多の湧水を取り込み、小金井、三鷹、調布、狛江を経て世田谷に入り、二子橋付近で多摩川に合流する、全長約20㎞・流域約70k㎡に及ぶ一級河川です。
かっては、現野川より西側を流れ、宇奈根二丁目あたりで多摩川に合流していたようですが、約400年前に開削された「次大夫堀」による水田開発やその後の大規模な治水工事により現在の位置に姿を大きく変えました。
また、都内の河川としては自然環境も多く残され、コイやギンブナなどの魚類、カワセミやマガモなどの鳥類等が生息し、地域住民をはじめとした多くの方々の潤いの場となっています。「野川水道橋」の由来は、大正12(1923)年、当時の渋谷町営水道が砧下浄水を造り、多摩川より取水した水を駒沢給水塔(鶴巻二丁目)に貯水の上、渋谷方面に給水しことからはじまります。
水を送るための水道本管は、はじめ野川の川底に埋設されていましたが、昭和35(1960)年に野川が改修された際、水道本管が一旦地上に出て川の上を渡ることなり、鉄管を支える目的で「野川水道橋」が架けられ、平成18(2006)年までの46年間、「水道管のある歩道橋」として地域の方々に親しまれ生活を支えていました。
平成18年の野川改修工事で水道本管は再び川底を通るようになりましたが「野川水道橋」の46年間の歴史を残していくために、新しい橋も「野川水道橋」とすることになりました。鎌田の砧下浄水所、水道道路、世田谷の水道文明遺産の証人でもあります。
平成20年4月1日 東京都世田谷区駒沢給水塔風景遺産保存会
野川橋下流12:34                        吉澤橋から右に多摩川土手に出る12:37

二子玉川緑地運動場12:39                       土手下多摩川河川敷休憩
国道246号新二子橋                          兵庫島公園解散13:00

兵庫島の由来
正平13年(1358年)に新田義貞の子義興が足利基氏を討ち、新田家再興をめざして、従者13人と上野(群馬)より兵を進めた。ところが、多摩川稲城矢口渡で、敵の策略とは知らずに、さし向けられた船に乗ってしまう。この時、渡し守りは、かねて仕掛けられた船底の栓を抜き逃げ去った。同時に両岸からは、数百の軍勢が時の声をあげて矢を射かけた。兜、よろいの武士たちは身動きがとれない。 もはやこれまでと義興は、自害してしまうが従者たちの中には、対岸まで泳ぎつき、群がる敵兵と戦い自害して果てる者もあった。その中の一人でもある由良兵庫助が流れついたのが、兵庫島の名の起こりという。 村人たちは、わざわいが起こらないよう供養し、それ以降、不思議なことに、この中洲はどんな洪水の時でも流されることがなかったと伝えられる。世田谷区 

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